耐久性を高め、美しい外観へ

定期的な外装工事は、建物の価値を維持する上で非常に重要です。外壁には、経年によって剥離(はくり)やひび割れといった劣化症状が現れます。こうした古い塗膜を塗り替えることで日射や風雨から建物を守り耐久性を高めます。さらに美観を取り戻し美しさを保ちます。
ウィズライフは、塗り替えサインを見逃さず、費用対効果のバランスがとれるベストなタイミングで外装工事をご提案いたします。

マンション・アパート(共同住宅)(集合住宅)外壁の塗り替えサイン

第1段階塗り替えのタイミングです。

チョーキング
チョーキング
塗膜が劣化し、防水性が失われた状態を指します。壁を触ってみて、指に白い粉が付着すれば塗り替え時期です。
タイルの汚れ
タイルの汚れ
タイルの表面は親水性が高く、汚れが雨と一緒に流れ落ちやすいのですが、経年によって汚れが落ちにくくなります。全体的に汚れが目立ってきた場合はメンテナンスを意識してください。

第2段階早急なメンテナンスが必要です。

クラック
クラック
ひび割れた状態で放置すると、雨水が侵入しやすくなり、外壁の劣化を早める原因になります。特に横ひびには注意が必要です。
シーリングの劣化
シーリングの劣化
目地に隙間やひび割れが発生している、もしくは硬化している状態は、シーリングが劣化しているサインです。
カビやコケ
カビやコケ
防水性が低下すると、外壁表面に微生物が繁殖し、カビやコケが発生します。放置すると次第に建物内部に広がります。
タイルのひび・欠け・浮き
タイルのひび・欠け・浮き
下地のモルタルや躯体コンクリートが温度変化や吸水による膨張、乾燥による収縮を繰り返すことによって、タイルのひび割れ・欠け、下地とタイルの付着力の低下によって浮きが発生します。

第3段階塗装の前に躯体の修繕をする必要があります。

浮き・膨れ
浮き・膨れ
塗膜の浮きや膨れは、美観を損ねるだけではありません。雨水が侵入しやすくなり、構造材が腐食する原因になります。
タイルの剥がれ
タイルの剥がれ
一部が剥がれ落ちている場合は該当部分のタイルの再接着が必要です。複数のタイルがはがれていたり、欠落が広範囲に及んでいる時は、外壁全体・内部の劣化が進行しているおそれがあるため全面的な修繕が必要になる場合があります。

下地調整

外装工事を行う上で最も重要な工程が、下地処理と補修です。これらが適切に行われていない状態で塗装をすると、劣化した状態の塗膜を閉じ込めてしまうことになり、剥がれや膨れの原因になります。塗料の性能を十分に発揮させ、長期的に建物を保護するためには、下地調整は必要不可欠です。
下地調整の工程では、外壁材の種類や劣化状況に応じてさまざまな作業を行います。その一部をご紹介します。

高圧洗浄

高圧洗浄

風雨や排気などによって付着した汚れや、日照の影響で発生したコケ、藻、カビなどを高圧洗浄機で除去します。この作業をしっかりと行うことで塗料の密着性が高まり、その性能を十分に発揮できます。

ひび割れ補修

ひび割れ補修

ひびの程度に応じた補修方法があります。写真は、小さなひび割れに対して防水補強剤を埋め込んでいるところです。乾燥後、サンドペーパー等で研磨して表面を平滑にすることで、補修跡が目立たなくなります。

ケレン処理

ケレン処理

サンドペーパーやサンダー、研磨たわしなどを用いて、サビ落としや旧塗膜の除去を行います。同時に下地に細かな傷をつけることによって、下地と新しい塗膜の密着性を高めます。

オーナー様の建物に適した塗料を
ご提案します

建物を長寿命化するには、建物の特性や立地条件、周辺環境に適した塗料を選ぶことが重要です。オーナー様が所有する建物の現場調査をしっかりと行い、どの程度の耐久性が必要かを分析。その結果に応じて最適な塗料をご提案いたします。

アクリル塗料
工期が短い点がメリットです。耐用年数は5年程度とされており、細やかなメンテナンスが必要。工事をスピーディーに終わらせたい場合や、簡単な作業で済ませたい建物、応急的に一部分を塗装したい場合におすすめです。
ウレタン塗料
ポリウレタンを主成分とする塗料で、アクリル塗料と比較すると耐用年数が8年程度と長く、人気があります。コストを抑えて手早く外壁塗装を済ませたい場合におすすめ。密着性に優れているため、とくに雨どいや木部の塗装に適しています。
シリコン塗料
耐候や耐水、耐熱などの機能性が高く、耐用年数は最長で8~10年程度とされています。アクリル塗料よりも耐久性があり、かつコストを抑えられるというバランスの良さから、現在はマンションや戸建て住宅など多くの建物で使用されている塗料です。
フッ素塗料
顔料にフッ素樹脂が配合された塗料で、原子間の結合力が非常に強く、つや感のある美しい外観を長く保つことができます。防水性や耐熱性、防カビ性などに優れ、建物をしっかり保護したい場合におすすめです。
ラジカル塗料
優れた耐久性とコストパフォーマンスが魅力で、シリコン塗料に代わって主流になりつつある塗料です。成分に含まれる高耐候酸化チタンと光安定剤が、劣化因子であるラジカルの発生を抑制し、長期にわたって塗膜の劣化を防ぐことができます。
無機塗料
紫外線が当たっても劣化しないガラスやタイル、レンガなどの鉱物を主成分としているため、グレードの高い塗料です。耐久性に優れ、低汚染性・防汚性が高く、カビやコケの発生も防止。また、難燃性であるため、火災時にもその利点が発揮されます。

主な外装材の種類

サイディング

サイディング

サイディングとは、石膏ボードを使用した乾式工法で施工する板状の外装材の総称です。機能やデザインに応じて、大きく「窯業(セメント)系」「金属系」「樹脂系」「木質系」に分かれ、選択肢が豊富。
耐久性が高く軽い素材なので、修繕や張り替えといったリフォームに適しています。

モルタル

モルタル

モルタルはセメントと砂、水で構成されており、モルタル壁は左官で下地を作った後に塗装で仕上げられることが多いです。従来の日本の木造住宅の大半はモルタル壁でしたが、近年ではその割合が減っており、サイディングが主流となっています。モルタル壁の修繕は塗り替えが一般的です。

ALC

ALC

ALCとは軽量気泡コンクリートのことです。一目見ただけではサイディングによく似ていますが、厚さに大きな違いがあります。そのため断熱性・遮音性・耐久性などの面でサイディングに比べてメリットがあります。
ALCも塗り替えで修繕を行うのが一般的ですが、その際には目地部分も念入りにチェックして、シーリングの打ち替え・増し打ちを行う必要があります。

タイル

タイル

タイルは粘土を高温で焼き固めたものです。見た目は高級感があり耐久性も高いのですが、その分他の外壁材に比べて高価であるため、建築時の初期費用が高くなります。
タイル外壁のメンテナンスは、洗浄・交換・目地の補修などが挙げられますが、透明の塗料を塗布するクリヤー塗装で、タイルの表面を守る、汚れをつきにくくすることができます。